認知症の理解を支援する対話型エージェントの試作


今日の日本は,高齢者の増加に伴い認知症患者の増加が見込まれている.しかし,認知症への理解は社会に浸透しておらず,患者が生活しやすい社会であるとは言えないだろう.これは,大半の人は,日々の生活の中で認知症患者とコミュニケーションをとる機会がほとんど無いためであると考えられる.そこで,本研究では,認知症の理解を支援する対話型エージェントを提案する.エージェントが認知症患者の症状を模倣した返答をすることで,ユーザは患者とのコミュニケーションの練習ができる.これにより,ユーザは認知症について考え,認知症の理解が深まると考えられる.実装したシステムの検証実験から,エージェントの応答が認知症の理解に役立つ見通しが得られた.また,被験者には,認知症患者との会話の成立が難しいことを感じさせ,認知症そのものへの理解を深めさせられたと考えられる.

担当者:鈴木天詩

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